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千葉大学大学院融合理工学府 先進理化学専攻
生体機能化学研究室
Laboratory of Biofunctional Chemistry
当研究室の研究領域の紹介
DG: Diacylglycerol
PA: Phosphatidic acid
DGK: DG kinase
PAP: PA phosphatase
R1,R2: 脂肪酸
本研究室は2009年4月に新たに立ち上がった生化学系(生命現象を化学的側面から研究する分野)の研究室です。生物の構成単位である細胞は生体膜(脂質二重膜)により外界と隔てられています。この生体膜は外部環境の変化から細胞内部を保護するだけでなく、微量な生理活性脂質を供給し細胞内刺激伝達系を制御しています。本研究室の研究テーマの中心は、生体膜中の生理活性脂質とそれを産生・除去する酵素によって制御される生体機能を明らかにし、更にはその制御機構を分子レベル・化学反応レベルで解明することです。例えば最近、生理活性脂質産生・除去酵素の一つであるジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)が糖代謝や細胞増殖、更には糖尿病やガンの発症・増悪化を決定的に制御する鍵酵素の一つであることも分かってきており、現在、その制御の分子メカニズムを生化学的手法を用いて明らかにしようとしています。また、他の生理活性脂質産生・除去酵素の新たな生理機能・病理現象への関与も探っています。そして、これらの研究の進展を通じて、生命が採用したストラテジー「生命が誕生した時点から存在する生体膜を、細胞内外を仕切る壁としてだけではなく、脂質の特徴を遺憾なく活用して細胞機能を調節する」の実像と詳細を生化学的に明らかにして生命の基本原理を解き明かすことを長期目標にしています。
学生の新規募集は行っておりません。(2024年現在)
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2024. 11. 19 川合拓真さんが第97回日本生化学会若手優秀賞を受賞しました(演題総数の上位3.5%相当) URL
2024. 11. 12 村上先生が(公財)上原記念生命科学財団ポストドクトラルフェローシップに内定しました
2024. 10. 31 村上先生の原著論文がJournal of Biological Chemistry誌に掲載されました (URL) プレスリリース
2024. 10. 15 村上先生が(公財)日本生化学会 第9回早石修記念海外留学助成(フェローシップ)に選出されました. URL
2024. 10. 08 坂根先生がthe 65th International Symposium of Advances in Biological Regulationで講演しました(招待あり)
2024. 04. 01 村上先生が天野エンザイム(株)(天野エンザイム科学技術振興財団)より研究奨励賞の授与が決定しました
(第25回酵素応用シンポジウムで講演予定,URL)
2024. 04. 01 坂根先生が特任教授に就任しました。(学生の新規募集は行っておりません)
2024. 03. 31 坂根先生が国立大学法人 千葉大学より名誉教授の称号を授与されました
2023. 07. 01 坂根先生がGordon Research Conferencesに招待されました
2023. 09. 01 鈴木さんの原著論文がFEBS Lettersに掲載されました
2023. 07. 13 古田将崇さんの原著論文がFEBS Open Bioに掲載されました
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